■アストロノート
ガブリエルは死ぬ
その命名の重みによって
君はブラジル丸の甲板から太平洋へ唾を吐け
俺は500CCのゴリラに跨がって国道1号線を東上する
「生きることは楽勝だな」
「ああ、ヤツさえいなければな」
潜伏先の地方都市で静かな家庭生活を得た一人の男
彼を新たな破壊工作へと誘う謎の過激派組織
「ヤツに改造銃を持たせた組合があるらしい」
「ああ、伝説だ」
巨大化したネズミ男たちがまき散らした孤独についての伝説
残酷な運命、理不尽な命令
皆殺しの街から生き残った一人が帰って来た!
一日中イラついているなら、
眠れなくて泣きそうになっているなら、
信じられなくなった自分の才能を惜しむなら、
これを読め!
日本語で書かれた最長のハイパー・テクスト詩篇「アストロノート」!
【目次】
R/F 5つの断片/電気ネズミを巻き戻す/赤い小冊子/ガンツ/ハイウェイを爆進する詩/どいつねんたる/卑屈の精神/青猫以後/中也と秀雄と赤ん坊/半魚/1989/ハリー・ボッターと二つのエレジー/エデンの東/誰にも捧げない詩/戦争まで/アストロノート/精神のピーク/電波詩集/スギトトホ/制作後記
2006年1月15日発行/256頁/定価2500円(税込)/著者:松本圭二/発行者:松本圭二/出版社:「重力」編集会議
*「アストロノート」は完売しました。